岡本 紗季 (ヴィオラ)


岡山県出身。4歳よりヴァイオリンを始め、15歳でヴィオラに転向。第17回日本演奏家コンクール弦楽器部門大学の部入選。第10回セシリア国際音楽コンクール弦楽器部門大学専門の部努力賞。第17回大阪国際音楽コンクール弦楽器部門Age-U入選。ミハル・カニュカのマスタークラスを室内楽で受講。名古屋で行われたViolaSpace2016若手演奏家のための公開マスタークラスを受講、及びViolaSpace2016、2017名古屋公演に出演。第31回亀山若い芽のコンサートに出演。2017年大学の学内選抜により「室内楽の楽しみ」に出演。これまでにヴィオラを江島幹雄、百武由紀、室内楽を百武由紀、桐山建志、天野武子、辻井淳の各氏に師事。現在、愛知県立芸術大学4年在学中。
 
 

 
・リサイタルにかける意気込みを教えてください。
 
今回こちらでリサイタルをさていただけることになり、とても光栄に思います。ロシアの作曲家の曲だけで構成したこの演奏会は私達にとってとても挑戦的なものです。日々、試行錯誤しながら合わせを重ねています。多くのお客様にロシア音楽の素晴らしさを私達の演奏で伝えられたらと思っています。
 
 
・演奏する曲の中でのおすすめしたいポイントを教えて下さい。
 
私がお勧めしたいのは、ラフマニノフ作曲のヴォカリーズです。この曲は歌曲でソプラノやテノールで歌われる「14の歌曲集」の終曲です。歌詞が母音「アー」のみで、溜め息のように歌われる旋律が特徴的な曲です。ヴァイオリンやチェロでの編曲版で演奏されることが多いですが、今回はヴィオラ編曲版でお送りします。ヴィオラで奏でるヴォカリーズの美しい旋律を楽しんでいただけたらと思います。
 
 
・共演者はどのような印象の方たちですか。
 
今回演奏させていただくピア二ストの匂坂さんは、私が大学に入ってからずっと伴奏をお願いしている方でとても信頼している素晴らしいピアニストです。彼女といつか一緒に室内楽ができたらと思っていたのでこの機会に恵まれとても嬉しく思っています。弦楽器のメンバーとは普段から一緒に演奏をし、演奏会等も行っているので、とても安心感があります。このような素晴らしいメンバーと共演出来ることにとても感謝しています。
 
 
・今後、こうした音楽家になっていきたいという理想を教えて下さい。
 
私は室内楽を演奏することがとても好きで、多くの作曲家の曲を大学4年間で勉強してきました。ですが、まだまだヴィオラという立場での役割をきちんと果たすことができたと自信をもって言える曲はなくまだまだ未熟です。今後は自分自身で自信をもってヴィオラの良さを表現しつつ室内楽の中で自分の役割を果たすことができる演奏家になっていきたいと思っています。そして、多くの方々にヴィオラの良さを伝えられるヴィオラ奏者になっていきたいと思っています。
 
 
・お客様へ一言、お願いします。
 
全ての曲がロシアの作曲家のものを取り上げている演奏会は珍しいと思います。だからこそ、多くのお客様にたくさんのロシア音楽を聴いていただいて好きになっていただけたらと思っています。私達の大好きなロシア音楽の魅力を皆様に伝えられるよう頑張りたいと思います。

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